本日は以前に発売したSHOOWAさん
『月影』です
SHOOWAさんのブログにて、今回のコミックスは"闇鍋"ですとあり
麗人をときたましか読まないあちきには⁇でしたが
読んでみたらその訳が分かりました。
表題の2作はしっとりと切なく
2作は笑かしてもらい
1作はちょびっとダークな感じで
さすが、SHOOWAさん!と唸りました。
もし、まだSHOOWAさんの作品を読んでいないのならば
ぜひとも薦めたい一冊ではないかと。
お話を別々にして欲しかった・・・
との意見もチラホラ見受けましたが
あちきは一緒でもいいなって思います。
SHOOWAさんの振り幅の広さがわかるんだもの!
表紙絵も素敵だなぁ。
この二人のお話はとても切なくて
笑顔の二人を見ているだけで胸がギュッとして泣けてきます。
主人公、清人くんのその後のお話が最後に載っていますが、
その前に別のお話で笑かしてもらっていたので
また余計に悲しみが戻ってきました。
では、各話のあらすじを・・・
月影
清人は小雪の降る寒い夜に廓の前に捨てられていたのを
看板娘の清美に拾われ、女郎たちに育てられた。
異国の血が入り、色が白く青い目の清人はいじめられることもあったが
廓に通う医師に飴を買ってもらうのが楽しみだった。
清人が14歳になった歳、清美との約束だからと廓に出ることに。
初めは嫌がっていた清人だったが、見た目からかすぐに廓の稼ぎ頭になっていった。
そして、清人が16歳になり、客の一人から身請けの話が持ち上がり
清人はずっと胸に秘めていた医師への思いを遂げようとする。
ホモ連戦隊 守るんジャー
レッド、ブルー、ブラック、イエロー、ピンクの5人組からなるホモ連戦隊守るんジャーは
世界や地元を守りながら、月いちくらいで攻めてくる異星物組織、ゲインズと戦っていた。
だが内輪はがたがたで、メンバーのひとり、ブルーは敵であるゲインズに寝返ってしまった。
ある日街中をパトロールしているときに、ゲインズと一緒にいるブルーを発見する。
罪隠し
ヤクザの恩田は亡くなった組長の妻と一人息子、ショージの
面倒を見ながら、組の存続に手を尽くしていた。
だが、組の収入は目に見えて落ち込み
持家まで手放さなくてはならない状況になっていた。
組のことでも頭が痛いのに、ショージの素行の悪さにも手を焼いていた。
そしてついに、妻までもが薬物中毒になってしまい
恩田は組長の家を手放すことにした。
ジュグリノ・ジュグノ
国境を越え違法物資を運ぶスマグラー(運び屋)、ジュグリノ・ジュグノを
追い続けている国際警察516班のAーキチ(えーきち)は
3度目の追跡でジュグノを追い詰めたのだが取り逃がしてしまう。
だが、メルソボン村で吸血鬼狩りレースが開催されるのを知り
ジュグノも必ずやってくると踏んだAーキチは部下とともにメルソボン村へ向かう。
逃げ水
年老いた清人は病院のベッドで昔のことを思い出していた。
戦争の足音が近づく中、養父が亡くなった。
清人を優しく支えてくれた養父の愛を改めてかみしめていた頃
軍人一家に生まれたにもかかわらず、親の反対を押し切って
医者を目指している同級生の山口素臣に恋をしていた。
清人は大学の夏休みに山口と養父と行く約束をしていた
那須へ旅行に出かけ、そこでお互いの気持ちを知り肌を重ねる仲となる。
やっと、好きな相手と思う存分幸せを確かめ合えるようになったのもつかの間
ラジオから日本軍が真珠湾に攻撃を仕掛けたと聞こえたその日
軍服をきた山口が清人の前に現れた。
これで、"闇鍋"の意味がおわかりいただけたでしょうか?
さまざまなお話の詰まった素敵な一冊です。
いろんな意味で、幸せの意味が分かる本ではないかと思うので
今、読んでほしい一冊だとつくづく思いました。